「理解する」「分かる」ってどんな状態?

「理解する」が、具体的にどんな状態なのかというと、
わたしは、それは「自分の言葉でひとに説明できる」、
もしくは、「自分の脳内で映像が再生される」という状態だと思っています。

自分が受験勉強をしていたころ、「わかるようになるまで」とか、
「自分が納得するまで・理解するまで」ということをよくいわれたのですが、
正直、いわれたときはあんまりピンときていませんでした。

しかし、当時のセンター試験(現・共通テスト)がせまってきていた冬、
勉強も深まってきたころに、ようやく「理解する」「分かる」ってこういうことか。と、
自分の中で納得できたのを覚えています。

それまでぼーっと生きてきたんでしょうか…
自分のなかでは人生で記憶に残る大きな「気づき」でした。

それがわかってからというもの、
理解できるまで考え抜くことを大切にするようになりました。

暗記しちゃえばなんとかなると思っていたのですが、
自分が理解するまで調べたり、考え抜くことによって、
それは長期記憶として自分の中に残り、忘れにくくなりました。

では、「理解する」にはどうすればいいのか?

たとえば世界史の勉強では、多くの人物名・地名を覚えなくてはいけません。

教科書の文章を読んだとき、その内容を友人や家族にわかるように説明できるでしょうか?

それを自分の言葉で、噛み砕いて説明できたとき、
または、自分の脳内でその歴史イベントの情景がひろがり映像のように再生されたとき、
その状態は、「理解した」という点まで到達できているんだと思います。

具体的な勉強法は、人によりけりだと思いますが、
個人的にはイメージとストーリーで理解することが大きな助けとなりました。

世界史をテーマにした漫画を読んだり、
地名が出てくる場合は、教科書や資料集で地図がないか調べて、
民族は実際にどこからどこに大移動したのか?ナポレオンはどの範囲まで攻略したのか?
はたまた、ルネサンス時代に描かれた絵画はどのようなものか、建築様式はどのようなものかなど、

資料集や参照書などで見つけたイラストや写真などを
ハサミで切って自分用の世界史まとめノートに貼り付けたりしていました。

わたしの受験時代はもう17年ほど前ですので、
いまですと、Googleの画像検索もとても役に立つのではないでしょうか。
教科書に載っているのであれば、それがいちばん信頼できると思いますが。

とにかく「理解する」「分かる」ためには、
【自分の言葉で説明できる】という状態を目指せば、おのずとできるようになるのではないかと思っています。

友人や家族・兄弟、同級生や塾の先生に聞いてもらうことをゴールにするのでもいいですし、
ブログや日記・自分ノートに落とし込むのでもいいと思います。

その状態にするために、何が必要か?と自分に問いながら、
着々と自分のものにしていけるように応援しています。

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