北の大地の美しさ 北欧やカナダを旅してみて
カナダはバンクーバー・モントリオール・ケベック、欧州はデンマークのコペンハーゲンを旅したことがあります。
日本で暮らして高温多湿の夏を迎えるようになると、冬の空気が恋しくなって、
カナダや北欧で経験した空気を思い出します。
朝の澄んだ空気や、群青の青空、やわらかいオレンジ色の夕暮れなど、目に鮮明に飛び込んでくる美しい風景ばかりでした。
北陸に住んでいるので冬の空気はすこし似ていますが、
緯度が高い国々で感じた澄んだ空気はピリッとして、もう少し冷たい感触でした。
特に空の風景の色合いも日本のそれとはまた違うように見えました。
科学的になにか理由があるのかもしれませんが、主観的な感想です。
日本に見る空よりも色合いが明瞭で、透明感があり、ほんとうにまるで印象派の絵画を見ているようでした。
澄んだ空気を吸い込んだ時の、頭がスッと軽くなるような感覚がとても気持ちよかったです。
死ぬまでの必ず再訪したいと思います。
あの空気と、濃い青色の空と、爽やかな湿気を感じる瑞々しい自然たちにまた会いにいきたいです。
カナダ巡り 西側バンクーバー →東側モントリオール ケベック
12月にカナダを旅しました。それまでしばらくバンクーバーに住んでいたので、
バンクーバーから飛行機で一人旅でした。
西側のバンクーバーと、東側のモントリオールはやはり寒さと雪の多さで違いがありました。
モントリオールの冬は、朝は氷点下で手がかじかむ寒さで、雪も残っていました。
ケベックに至っては、公園などは雪で全面覆われていて、滑って転んだ記憶があります。
地元の年配の方は靴に取り付け用のスパイクをつけて、ザクザクと闊歩していたので、
次回はあれを真似すべきだと思います。
やはりカナダは東側の冬の方が厳しいと感じました。
アジア人の数も、バンクーバーに比べて格段に減って、雰囲気も変化します。
都市部から離れた宿に泊まってみたのですが、バスチケットの受付の女性がフランス語しか話せず、
私も拙い英語しか話せず、割と苦労したなという思い出があります。
フランス語が公用語と言われているだけあって、みなさん基本はフランス語で、カナダ国外からの移民でない人たちは英語もすらすら話せるといった印象でした。
モントリオールから電車に乗って、旧市街の遺跡があるケベックは、静かでこじんまりとした素敵な街でした。
観光地だけあって、英語でコミュニケーションしてくれたので、とても安心しました。
旧市街から出れば現代の街が広がっていて、バスに乗れば大きなショッピングモールまで行くことができます。
ケベックは2日ほどの滞在でしたが、クリスマスシーズンだったということもあり、
あたたかい光につつまれた幸せな街でした。
いつかまた親しい人と一緒に来たいと思えるようなそんな雰囲気の街でした。
デンマーク コペンハーゲン
ロンドンから、一度EU圏内の国に入ると、そこからは電車で国境をまたいでスムーズに移動することができます。
その時はまずパリへ入りそこから北上して、
ベルギー→オランダ→デンマークという順番で入っていきました。
わたしが滞在していた3日間ほどは、だいたい曇天でしたが、
洗練された建築で有名な廃棄物発電所の頂上にのぼったときは、幸運なことに青空が広がり、
むこうの海外線沿いに風力発電の風車がぽつぽつと一列に点在しているのが見えました。
コペンハーゲンは、洗練されたインテリアの店、日本の浴衣も置いてあるような古着屋さん、
パリに比べてビビッドな色合いのものよりも、少しくすんだ落ち着いた色合いが多い印象でした。
保育園児たちが身につけている洋服やリュックを見てみても、ビビッドな色合いに少しグレーを混ぜたような、クリーミーで穏やかな色彩でした。
曇天が多いのは、私の住んでいる北陸とも似ていて親近感を感じました。
さらに嬉しかったのは、魚料理も美味しかったということです。
生魚のマリネを頂いたのですが、新鮮ですこし酢味噌に似たようなドレッシングがかかっていてとても美味しかったです。
北にある大地に惹かれるわけ
自分の出身地にも関係しているかもしれませんが、
澄んだ空気と、透明感のある空の風景、そして新鮮な魚料理が心に残っています。
それに加え、欧州での旅は、日本とはちがった建築デザインや人々が身に着けるものの色彩、
石畳みの街並みや日本のものより一回り以上大きい木々たちが新鮮な刺激を与えてくれました。
あたたかいリゾート地や、青い海を泳ぐのもまた楽しそうですが、
寒い地域でこそ経験できる感動もあります。
おばあちゃんになって寒さに堪えるようになるまでに、
また何度でも訪れたいと思っています。
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