もし東京に戻ることになったらどんな生活になるだろう。

わたしは高校卒業後の14年間を東京で暮らし、三十路なかばにして地元の北陸へ帰ってきました。

久しぶり、というか19歳で離れた土地だったので、故郷のことをあまり知らなかったのですが、
あらためて帰ってきてみると、人も少ないしご飯も空気もおいしいし、なんだかとても暮らしやすいのです。

しかし、先日高校の同級生で、ともに東京で生活をしていた友人も帰ってくることになり、
一緒に食事をすることになりました。

彼女が仕事を退職する経緯や、久しぶりの故郷の良さに感動している様子を見ていると、
わたしはすっかり地元の環境に慣れて、根をおろしはじめているんだなと感じました。

そうそうわたしも最初に帰ってきた時、空気の良さと適度な人の多さに安心したし、
予約なしで行ける眼科や、カフェの空き具合に感動してたってけな…

長年住んだ東京も友人がいないことはないから、たまに遊びにいきたいと思うのですが、
このさきまた東京で暮らすことはあるのだろうかと少し考えてみたくなりました。

少なくとももう満員電車には乗れないかもしれない

これは、退職後、バンクーバー・モントリオール・ニューヨーク・ロンドン・パリなど世界の各都市を旅してみて思ったのですが、
東京のあの満員電車は異常事態なんだと気づかされました。

踊っていたり、ピザを広げて友人たちと食事していた自由な乗客の方はいたけれども、
そんなことをする空間があるということですから、押しつぶされて息もできないような状況になることはまずありませんでした。

東京でも時間帯をずらせば、乗車率120%の車両に乗らなくてすみますが、
一般的な会社員になれば、だいたいは満員電車に乗って毎日朝晩通勤することなるのでしょう。

満員電車だけでなく、どこにいっても人が多いのですけどね。
思いつきでカフェには入れないし、
何件かいってみるけどだいだい満員で、カフェ難民になることは必至です。
仕方ないから休日は人のいないビジネス街へ移動して、
そこで休息を得ることもしばしばありました。

なぜあんなに人人人、なのでしょうか。
学生のときは余裕があったのか平気だったものも、
社会人で忙しくなってからは休日に大好きな買い物へ出かけても、逆に疲れるようになってしましました。
人と人との距離感を持てる環境で暮らしていきたいものです。

しかし魅力もある東京生活

どっちが絶対的にいいなんていえません。

地元にいれば、東京でアート展や美術館巡りをしたくなりますし、
東京にいれば、地元のゆったりとした空気と美味しいごはんが恋しくなります。

塾で教えている教え子たちにも、行ってみたかったら行ってみればいいと勧めています。
東京の良さも、逆に新しい土地で暮らして自分の故郷の良さもわかるようになるでしょう。

ほんと土地によって、長所短所がはっきりとありますよね。

一番住むのによいのはどんな場所なのでしょうか。
やはり、まずは自分を知ることからはじまりそうです。

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