東洋医学と西洋医学 どんな違いがあるのか
それまで医学に種類があるなんて考えもしていませんでしたが、
東洋医学と西洋医学では考え方がわりと違うのだなと、
20代半ばに体調不良に悩まされた時に気づきました。
自分は医者ではないので、専門的なことはわかりませんが、
素人目からみた東洋医学と西洋医学の違いについて、
学んだこと・感じたことを記していこうと思います。
東洋医学と西洋医学の違い
治療のアプローチの方法が違うようです。
東洋医学は、本来わたしたちの体が持っている自然治癒力を高め、
体全体の健康レベルを上げることで病気を治していくという考え方ですが、
西洋医学は、病気になっている部分へ直接働きかけるという考え方です。
前者が体の健康レベルを底上げし、全体を良くして患部も癒していきますが、
後者は患部へ集中攻撃タイプで、悪いところだけを考えて癒していきます。
どちらがより優れているかという話ではなく、
まさにどちらも必要な考え方だなと思いました。
体の一部が治っても、体の免疫機能が弱っていれば、
時間が経ってまた病気になってしまうこともあると思いますし、
体全体の機能を底上げしても、
病魔を根絶するには時間がかかってしまうかもしれません。
東洋と西洋、両方の治療を行うことで、
より早く回復に向かっていけるのではと感じました。
東洋医学の効果を感じた20代
東洋医学とは鍼やお灸や漢方薬、そのほか全身の血流などを高める治療法のことを指します。
20代で就職して激務になるまでは、幸い大きな病気をしたことがなかったので
医学に種類があることすらわかっていませんでした。
しかし、夜遅くまでパソコンの光を浴びたり、新しい人間関係や残業の多い生活によって
自律神経の乱れや、腸の不調に悩まされたました。
その経験によって、体の免疫機能をあげるためには、胃腸薬などの薬を飲むだけではなく、
体を温めて血流を改善したり、そもそもの体に備わっている機能をいたわり高めてあげることが必要と気づきました。
具体的にはわたしは腸の中がむくみ、ガスが溜まっている状態で腸内環境が良くない状況が続いていました。
腸の不調が続くと、花粉症がひどくなったり、なにかのアレルギー反応が出て空咳が数ヶ月続いたり、
年に1度は胃腸炎になったりと、とにかく病気にかかりやすくなりました。
そのほかにも口臭や、顎の下のにきびも繰り返しできて、はっきりとはわからないけど体が弱っていると感じました。
健康診断では特になんの問題もないのに、慢性的な不良が続いて、自分はこのままどうなってしまうんだろうと、精神状態もあまり良くないものでした。
そこから、いろいろな本と出会い、
東洋医学的な考えから、白湯(あたたかい水)を飲むようにしたり、
夜には湯船につかって、体全身をあたためる努力をしました。
体もやっと正常に動くようになれたのか、2週間で余分な脂肪が落ち、
風邪にもかかりにくくなりました。
不意にぶつけてできたアザなども早く治りやすくなったりと、体のバリアが強化されて、
ちょっと体調を悪くしてもすぐに回復できるようになりました。
白湯や、血流を高めるための入浴など、即効性がないと思って試さずにいましたが、
原因がはっきりわからなかった体調不良が体の内側からじわじわと良くなっていき、
東洋医学の考え方に出会えてよかったと心から思いました。
即効性はないけど体全体を良くしてくれる東洋医学
個人的には、飲んだらすぐに痛みがひくという即時的な効果は東洋医学にはないと思います。
しかし、西洋医学的な考えだけでは、その時は痛みがひいたとしても、
体全体の状態が良くない状態だと、またなにかしらの体のトラブルが発生すると思います。
つまり、根本的に改善はしていないということです。
東洋医学の考え方は、わたしたちももともと持っている自然治癒力を高めて、
自分たちの体が強いものだと感じさせてくれます。
私たちの体は、もともと病気を退治する力を持っていて、生きようとする力があるのです。
それを高めてくれるのが東洋医学の治療法だと感じました。
痛みに直に効いてくれる西洋医学と、生きる力を高めてくれる東洋医学。
ふたつのいいところをどちらも活用するのが最強だと思います。
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